Last Up Data 1999,12/8
Illust poem 1
Illust poem 2
活字poem 1
活字poem 2
活字poem 3
過去に書き綴ったものです。う〜ん少し赤面、いや何も申しますまい。


笑顔マジック

見かけは ちょっと近寄り難い
そんなあなたが にこっと笑ったとたん
お日様の雫が はじけ散った

うらやましいほど笑顔が人なつこい
片っぽだけの八重歯が はにかんだようで
男の人なのにかわいすぎるよ

いつも前向きに夢をつかもうと
瞳をキラキラさせながら話をする
そんなあなたを見ていて流される日々に
安堵しているような自分が少し恥ずかしくなった

不思議 あなたの笑顔はやさしさのマジックを
持ち合わせているみたい
あなたは夢にトライし
私はあなたにトライしてゆきたい
 



 
 

盗み撮り

同じ輪のなかで同じ話題で 笑い合うその中に
あなたと私がいるだけでいい
笑うと顔じゅうしわだらけにして
それでいて胸のすくようなその笑顔を
私の目が盗み撮りして
あとでこっそりネガを心に焼き付ける

あなたに告白さえしなければ
居心地良い輪の中で
いくらでもシャッター切っていられる

もしも盗み撮りに気付いても
知らぬふりしていてくださいね
ひとまわりも違う生き方しているあなたと
輪の中にいる時だけは
不自然さもなく 同じ時間を過ごせる
 それだけで落ち着いてしまえるから
 
 




 
 

こい     べ     た
恋下手

男はさり気なく 素直だから
何気なくこぼしたことばでも
女はすばやく真実をよみとる

男が無言でいることが精一杯の
思いやりのつもりとわかっていても 焦りと不安で
女はあえてなにかしら 答えを誘い出そうとする

 不安で不安で仕方ないから ことばの裏を探ってみたり 
愛されている確かな自信がないから
 ちょっとした男の無造作が 気になる

結局追い詰めてがんじからめになって
女はそうして墓穴をほってしまう

 ・・・もっと楽に恋ができればいいのに・・・
 
 



 
 

今度こそさよなら

潮のかおりのする哀しげな歌が流れてきて
だしぬけに思い出したの・・・失恋
そしてようやく実感したの・・・嘘ではないと

まさかあなたに二度もふられるなんてーー
もう友達でもいられない
 
ひょっとしたら もう一度・・・
そんな思いが知らず知らず前に出て
あなたの心に影を落としていたのね
     やさしさに甘えすぎて ごめんね・・・

泣きたいほどやさしい声と口調で
あなたは今度こそ さよならとはっきり言い
私は行き場のない心抱えてかみしめている
 
 



 
 

夏の余韻

置いてきた 遠い夏
かみしめた唇
   のみこんだ涙

顧みる余裕などなかった
幼すぎるくらい 一途な日々
       解るはずもない あのひとのおもい

すれ違っているかもしれない心の不安を
見て見ぬふりしていたのかもしれない
それでもまだ
しあわせのほうが大きかったから

あの人は思い出すことがあるのだろうか?
しあわせと不安が かわるがわる
打ち寄せていた あの夏
 


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